TRION NOTEブログ

2022-06-03
革のお手入れ

愛用品のお直し-vol.2

愛用品のお直し-vol.2

私たちのアイテムは、グラブレザーという丈夫な革を使い、さらに縫製なども野球グラブ作りから継承した高い技術で行っているため、お手入れ次第で長い間ご愛用いただけます。
しかし使っているうちに、擦れてしまったりジッパーの不具合など、修理の必要も出てきます。

せっかくご愛用頂いているアイテムを、少しでも長く使ってほしいから。
私たちは、アフターフォローの一つとして、愛用品の修理を承っています。

とはいえ、実際にどんな風に修理されているのか気になる‥という方のために、実際にお受けした、お客様の愛用品の修理の様子をお届けします。ぜひお修理に出す際の参考にしてみてください。

長年ご愛用いただいている、生産終了カラーのトート

レザートートバッグ

2016年春夏に限定発売した、青から黒のコントラストが美しいパネル縦型トート。約5年、ご愛用いただいているそうです。

お客様のオーダーは、「使用劣化による縁周りとハンドルをキレイにしたい」とのご依頼でした。

オーダーをお受けしたあと、実際に愛用品をお送り頂き、修理担当が必要な修理箇所を確認。

開口部の縁周り・ハンドル根元の擦り切れ、ハンドル部分のヒビ割れなどが見られました。

パネル面は、小さな擦り傷などありますが、キレイにお使いいただいています。

愛用品を確認後、お客様に修理項目として、
●ハンドル、縁周りの革を交換
を、お見積もりと共にご提示。お客様の了解のもと、修理をはじめます。

生産現場でお修理

お客様からお預かりした愛用品は、フィリピンにある自社工場にお送りし、そこで修理いたします。

大きな流れとしては、丁寧にバッグを分解して、お直し部分のみ交換し、また再組み立てを行います。

まずは交換箇所と残す部分とを、丁寧に分解。

元の革と同じ色味の革を用意し、鏨(たがね)を使って交換部分を裁断します。写真はハンドル部分の裁断。

新しいハンドルを成形します。

ハンドルを本体に繋ぎ合わせます。

最後に、丁寧に縫製して成形していきます。

その際には、ホコリや乾燥のお手入れもさせていただいています。

修理後の愛用品

お直しが完了した愛用品は、現地で責任者が確認後、フィリピンから日本へと運ばれます。そして、日本のお修理担当者がさらに検品した上で、お客様にご連絡。

修理後の愛用品がこちら。

レザートートバッグ

ハンドル、縁周りとも美しい革になりました。

天マチの革は以前のままですが、縁周りの新しい革と馴染むよう、お手入れしています。

ハンドルを全て取り替えたので、新品と遜色ない仕上がりに。


このような工程を経て、生まれ変わったトートバッグ。無事、お客様のもとへ戻っていきました。これからまた愛用品として、活躍してくれることを願っています。

お手入れ次第で長く愛用いただける革

レザートートバッグ

革は、日頃のちょっとしたお手入れで、良い状態を長く継続でき、その分長い間お使い頂けます。また、手をかけてあげるほど良い経年変化をもたらします。

長くお使いいただくために、日頃のお手入れを始めてみませんか?

オンラインストアでは、アフターケアとしてお手入れや保管方法もお伝えしています。気になる方は、ページ下部のリンクよりご確認ください。

修理でよくあるご質問

お問い合わせでは、さまざまなお悩みをお聞きします。その中から、よくあるご質問の一例をご紹介します。


Q:修理するか迷ってますが、相談だけでもできますか?

A:はい、ご相談だけも承っております。ぜひお気軽に、修理受付フォームよりご相談ください。
>修理受付フォームはこちら

Q:革のクリーニングはできますか?

A:パーツ交換は対応できますが、全体のクリーニングに関しては、革製品クリーニングの専門業者へご相談ください。

Q:革の染め直しはできますか?

A:恐れ入りますが、対応しておりません。革の製品染めの専門業者へご相談ください。


その他、お手入れ方法などのご相談も承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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