2/7(土)・2/8(日)に、東京のTRION 日本橋店にて、お客様の愛用品を無料でケアさせていただくレザーケアイベントを開催いたしました。
昨年8月末に続き、日本橋店では2回目の開催となりました。
今回は、「より多くのお客様に正しいお手入れ方法やレザーの魅力を知っていただきたい」という想いから、レザーソムリエ資格を持つ、大阪のTRION FLAGSHIP SHOP店長 菊野自らが日本橋店へ訪問し、ケアを担当させていただきました。
本ブログでは、菊野の声とともに、実際に行ったケアの一部をケース別にご紹介いたします。
ブログをお読みいただいている皆様にもご活用いただけるポイントをご紹介しておりますので、ぜひ日々のレザーケアの参考にしてみてください。
目次
ケース① お手入れ方法のご相談

こちらは、PANELシリーズのMultiカラー リュック。
今回は、お客様ご自身で行っているラナパーを使用したお手入れを続けて行って問題ないかという確認も兼ねて、ご相談にお越しくださいました。
まずは実際にケアを行いながらバッグの状態を確認して、今後のお手入れについてアドバイスさせていただくことにしました。

─ ラナパーとは?
天然由来のビーズワックス(蜜ろう)を主成分としたレザー用の保護・保湿クリームです。革に潤いを与えながら、表面をやさしくコーティングし、乾燥やひび割れを防ぐ役割があります。
菊野:ご紹介しておいてなのですが、現在TRIONでは『ラナパー』の販売は行っておりません。
ワックス系クリームは使い方によって仕上がりに差が出やすく、塗布量や拭き取りが不十分な場合、革表面に成分が残ってしまうこともあるんです。
そのため、まずはこうしたケアイベントなどで正しい使用方法を知っていただいたうえで、ご自宅で取り入れていただくことをおすすめしております。

まずはクレンジングウォーターでバッグを“すっぴん”の状態に。革本来のコンディションを確認していきます。
菊野:これまで丁寧にお手入れされてきたことがひと目で分かるほど、レザーはとても良い状態でした。今後もラナパーでのケアを続けて問題ないことをお伝えし、あわせて仕上げのワンポイントをお話ししました。
ラナパーは塗り重ねすぎると表面に残りやすい特性があります。塗布後はブラッシングとミトンで余分なワックス分をしっかりオフすることが大切です。
このひと手間で表面が整い、自然な艶が引き立ち、全体がきゅっと引き締まった印象に仕上がりました!
ケース② シボ革の剥がれ・くたびれのお手入れ

続いては、SHIBOシリーズのタンブルレザー(シボ革)の2WAYバッグ。
長くご愛用いただく中で、革表面の一部に剥がれが見られ、全体的にややくたびれた印象でした。
普段は野球用のレザーローションを使用されているとのことでしたので、まずはクレンジングウォーターでいったんオフ。汚れや余分な油分をリセットし、革本来の状態を見極めながら、次に入れる油分が均一に浸透しやすい土台を整えます。

菊野:使用に伴う消耗によって革の表層が剥がれてしまっている状態でも、ラナパーで適切に油分を補うことで、剥がれた部分にもオイルが浸透し、自然にトーンがなじんで全体の色味が均一に整いました。
仕上げにブラッシングとミトンで余分なワックス分をオフ。
油分がしっかり行き渡り、Chocoカラーに深みが戻りました。剥がれが目立っていた部分も自然にトーンがなじみ、全体の色味が均一に。
くたびれた印象がやわらぎ、落ち着きのある佇まいへと整いました。
ケース③ グローブバッグに付着したシミ汚れ除去

続いては、THE GLOVEシリーズのグローブショルダー(ファストバック)。
バッグ背面にできてしまった水シミのご相談と、「この機会にきちんとケアをしたい」とご来店くださいました。
まずはクレンジングウォーターを使用し、シミの状態を確認。今回は表面のケアだけでは難しかったため、サドルソープで全体を洗浄しました。

─ サドルソープとは?
サドルソープは革靴を丸洗いするためにも使われるケアアイテムで、革製品に付着した汚れや汗、がんこな油汚れを落とすのに効果的。レザー用シャンプーとも言われています。

菊野:水シミは表面だけでなく、レザーの内部に水分が入り込んでいることがあります。部分的に触るよりも、全体のバランスを整えることがポイントです。
洗浄後はやさしく水分を拭き取り、自然乾燥。しっかり乾いたタイミングでラナパーを塗布し、油分を補給します。

最後に余分なワックスをオフして仕上げ。
背面のシミは目立ちにくくなり、色ツヤも復活。しっとりとした質感が戻り、グローブレザーならではの風合いが改めて引き立ちました!
ケース④ ブリーフケースの基本のお手入れ

続いては、DOCUMENTシリーズ(現ALFAシリーズ)のブリーフケースの基本ケア。
DOCUMENTシリーズは2025年4月に「ALFA」シリーズへとリニューアル。より本革らしい風合いへとアップグレードされましたが、扱いやすさやお手入れのしやすさはそのまま受け継がれています。
色変化が穏やかで日常使いしやすい点も魅力です。
まずはクレンジングウォーターで表面をやさしくオフし、フラットな状態へ。
菊野:お手入れを進めていると、お客様から「なんだかバッグも気持ちよさそう…」というお声も。革が整っていく様子は、見ているだけでも心地いいですよね。

続いてデリケートクリームで栄養補給。潤いを与えながらしなやかさを保ち、仕上げにブラッシングで余分なクリームを整えます。
菊野:今回はビフォーアフターに劇的な変化はありませんでしたが、全体がすっきりと整い、革本来の質感がきれいに引き立ちました。
大きな汚れがなくても、こうして定期的にリセットしてあげるベーシックケアこそ、とても大切だと改めて感じました!
ケース⑤ Blue Multiカラーの汚れ除去

最後は、TRIONのアイコンカラーともいえるBlue Multiカラーのお手入れです。今回は汚れの除去と全体ケアをご希望でご来店いただきました。
まずはクレンジングウォーターで全体をやさしく拭き取り、日常使いによる汚れや余分な油分をリセット。

側面のポイント汚れは、泡立てたクレンジングをブラシで丁寧にブラッシングし、こすらず“浮かせる”イメージでケアしていきます。
菊野:ホワイトレザーの濃い汚れは、かなり目立ちにくくなりましたね。バッグ下部の白い付着物も、きれいに除去することができました。

その後は、パネル一枚一枚に専用クリームを丁寧に塗布。
Blue Multiのような配色モデルは、面ごとに色味や見え方が異なるため、一度に仕上げるのではなく、パネルごとに向き合うことが大切です。
仕上げにブラッシングとミトンで余分なクリームをオフ。全体が整い、配色の美しさがより引き立ちました。
菊野:バッグと丁寧に向き合うことで、「これからも大切に使おう」と思っていただけることも多いんです。
革製品は、使う時間だけでなく、お手入れの時間も一緒に積み重なっていくもの。その過程も含めて楽しんでいただけたら嬉しいですね。
レザーケアイベントを終えて

菊野:今回は一人立ちでの実施だったのですが、正直少し緊張もありつつ…でも、それ以上に楽しみな気持ちのほうが大きかったです!
ケア中は、「正しいケア方法を知りたい」「汚れってどこまで落ちますか?」など、本当にさまざまなご相談をいただきました。
改めて、皆さまがバッグを大切に思っていらっしゃることを感じられた時間でしたね。

さらに、大阪でも東京でも、お客様がご自身のバッグをじっと見つめながら仕上がりを楽しみにされている姿がとても印象的で…!
ビフォーアフターに劇的な変化があるケースばかりではありませんが、それでも「きれいになった」「気持ちよさそう」「なんか変わった!」と笑顔で言っていただけた瞬間は、本当に嬉しかったです。
イベントのときだけでなく、日頃のお手入れや修理について「これってどうなんだろう?」と気になることがあれば、ぜひ私たちを思い出してください。
皆さまのバッグと長くお付き合いしていただけるよう、これからも丁寧に向き合っていけたら嬉しいです!
今回は、東京のTRION 日本橋店での、無料レザーケアイベントのレポートをお届けいたしました。
今後もレザーケアイベントは、東西の店舗で定期的に開催してまいります。
皆様のご愛用アイテムをより長く、より深くご愛用いただけるよう、気持ちを込めて丁寧にお手入れさせていただきます。
次回の開催も、どうぞお楽しみに!
お手入れのご相談は店頭&オンラインでも

✓ 愛用中のアイテムに合うお手入れ方法を知りたい方
✓ グラブレザーの正しいお手入れを知りたい方
✓ 今後の修理や長期的なメンテナンスに不安がある方
といった、レザーケアに関するお悩みやご要望をお持ちの方は、オンラインストアや店頭にて随時ご相談いただけます。
・TRION FLAGSHIP SHOP
大阪市中央区安土町2-5-10 (トライオン本社ビル 1F)
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・TRION 日本橋店
東京都中央区日本橋室町1-5-5 コレド室町3 3F
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