TRION NOTEブログ

2025-09-19
直営店

レザーケアイベントアフターレポート@TRION日本橋店

レザーケアイベントアフターレポート@TRION日本橋店

8/30(土)と8/31(日)に、トライオン 日本橋店にて、お客様の愛用品を無料でケアさせていただくレザーケアイベントを開催いたしました。

大変多くのお客様にご参加いただき、私たちスタッフもレザーの魅力を改めて実感する一日となりました。誠にありがとうございます!

このブログでは、皆様のバッグのケアを担当させていただいた、レザーソムリエ資格を持つトライオンの営業担当 岡本の声と共に、実際に行ったケアをケース別にご紹介させていただきます。

ブログをお読みいただいている皆様にもご活用いただけるポイントもご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

今回使用したレザーケアグッズとその役割をご紹介

トライオン お手入れアイテム

今回のイベントでは、基本的なレザーケアの流れに沿ってさまざまなアイテムを使用しました。

まず、バッグの角などの細かな汚れを取るための「①ステインリムーバー」。レザーバッグをご愛用の方は、日常的に持っておくと便利な必須アイテムです。

ケアクリームは、「②M.MOWBRAY デリケートクリーム」と、トライオンがグラブレザー専用に開発した「②グローブレザー ケアクリームを使用しました。

「②グローブレザー ケアクリームは、一般的なケアクリームよりも油分が多く浸透性が高いため、革にしっかり栄養を与え、光沢感を引き立てるのが特徴です。
これにより、バッグ全体がシャキっと見え、長持ちにもつながります。

革は油分が不足するとカラカラになり、柔軟性や弾力性が失われてしまいます。定期的にケアをすることで、革のしなやかさを保ち、長く愛用いただけます。

ブラシは、「③ホースブラシ」を用意。「ほこり落とし用」「仕上げ用」の2種類あると理想的ですが、1本でも十分対応できます。

そして最後の仕上げ用に「④グローブクロス」(タオルでも代用可)。アイテムを磨き上げ、自然なツヤを引き出します。

基本的な手順としては
①ステインリムーバーで汚れを落として
②ケアクリームで革に必要な潤いを与え
③ホースブラシまたは④グローブクロスで仕上げる
この流れです。

この他には、レザー用シャンプー「サドルソープ」と、専用ケアクリーム「ラナパー」も活用しました。サドルソープはアイテムに付着した汚れや汗を洗浄でき、ラナパーは色を濃くしつつ革の柔軟性を取り戻すことができます。

さまざまなアイテムをご紹介しましたが、お手入れ初心者の方には、レザーケアのトライアルセットがおすすめ!ひとつ持っておくと安心ですよ。

ケース① 毎日のお手入れ方法を知りたい!

トライオンのレザーケアイベント

イベントの事前アンケートや、日々お客様からいただくご質問の中で最も多いのが「お手入れ方法が分からない」というお声です。

特にトライオンのアイコンであるMultiカラーは、7色のグラブレザーを組み合わせているため、「お手入れ方法が難しそう…」と不安に思われる方も少なくありません。

まず最初にご紹介するのは、PANELシリーズのトート横型 マルチカラー(Multi)を愛用いただいているお客様です。
トライオンアンバサダーを務める能見篤史さんのファンでもあり、普段からとても大切にバッグを使っていただいています。

トライオンのレザーケアイベント

バッグは全体的にとても綺麗な状態で、大きな汚れはありませんでした。

角の部分に少し使用感が見られたため、まずはステインリムーバーで角の汚れを落とし、全体にグラブレザー専用クリームを入れて磨き上げました!

トライオン PANELシリーズのトート横型 マルチカラー

岡本:ケアクリームで油分を入れたことで、バッグ全体がリフレッシュしましたね。
ただ、今回のケアは特別なことをしたわけではなく、基本的なクリーニングと保湿が中心でした。グローブ用クリームを使うことで色合いがより鮮やかになり、発色も良くなります。

日常的には、乾拭き(からぶき)やブラッシングをこまめに行っていただくのがポイントです!ほこりは水分を吸って革を傷める原因になるので、溜めないことが大切なんです。

お客様も「購入してから一度もクリームを塗ったことがなかった」とのことでしたが、今回のケアで光沢が戻り、革の柔らかさも際立ちました。

毎日のお手入れは難しいことではなく、乾拭きやブラッシングを習慣にするだけでも革は長持ちしますよ。
バッグを触ってみて乾いてきたなと感じた時は、少量のクリームを塗るサインです!

ケース② バッグに日焼け止めが付いてしまった

続いては、PANELシリーズの2WAYショルダーバッグ(Black)をご愛用いただいているお客様。普段使いしやすいサイズ感を気に入ってくださり、日常のお出かけで活躍しているそうです。

今回は「日焼け止めがバッグに付いてしまって落ちない」というお悩みでご来店いただきました。

トライオン 2WAYトート 日焼け止めを取る

黒いグラブレザーに白い日焼け止めが付着すると…このように、とても目立ってしまいますね。お客様も「裏面を隠すように持ってしまう」と悩まれていました。

そこで今回は、レザー用シャンプー「サドルソープ」を使用しました。

レザー用シャンプー サドルソープ

岡本:使用方法は、泡立て、その泡で汚れを浮かせてから丁寧に拭き取ります。サドルソープは革靴を丸洗いするためにも使われるアイテムで、がんこな油汚れを落とすのに効果的。

このように、日焼け止めの跡も、わずか数分のケアでしっかり消すことができました。

トライオン 2WAYトート 日焼け止め ビフォーアフター

仕上げは今回も、グラブレザー用のクリームを塗布。
スキンケアのように、革が完全に乾く前にクリームを入れることで、油分と水分のバランスを保ちながらしっとり仕上げることができます。

お客様からも「まさかこんなに綺麗になるなんて」と喜びの声をいただき、バッグを再び正面から堂々と持てるようになったとのことです。

トライオン 2WAYトート 日焼け止めを取る

岡本:私自身、日焼け止めを塗らないので、こういうお悩みがあるんだ!とすごく勉強になりました。革ケアの現場は本当に学びが多いです。

サドルソープを使ったケアはご自宅でも実践可能ですので、特に応急処置のひとつとして覚えておくと安心です!

ケース③ グラブレザーが退色しているかも…?

トライオン 縦型トートバッグ お手入れ前

こちらは、PANELシリーズのトート縦型(Royal Blue)をご愛用いただいているお客様。3年ほどケアせずに使用していたため、色あせが気になりご来店いただきました。
一見退色したように見えますが、原因の一つは革の乾燥です。

トライオン 縦型トートバッグ お手入れ後

岡本:今回は、専用ケアクリーム「ラナパー」を使って丁寧に保湿しました。オイルと蜜蝋のみで構成され、水分は入っていないため、色を濃くしつつ革の柔軟性も取り戻せます。

トライオン 縦型トートバッグ お手入れ後

汚れを落としたあとにクリームを塗り、ブラシで馴染ませ、余分な油分をクロスで磨き上げると…!全体の潤いと鮮やかさが戻りました。お客様もその変化にとても驚かれていました。

シボ革ブリーフケース お手入れ前

こちらは、シボ革のブリーフケース(Navy)
先ほどと同様に、白ボケや色あせが気になる状態でしたが、同じ方法でリフレッシュ。

シボ革ブリーフケース お手入れ後

乾燥による白ボケがなくなり、柔軟性も復活しました。

こちらは、PANELシリーズの舟形ショルダー(Multi)
ご来店いただいたお客様ご自身のバッグではなく、奥様が長年使っていた10年以上前のバッグを持参してくださいました。

トライオン PANELシリーズの舟形ショルダー

革の乾燥と退色が進んでいましたが、ラナパーで保湿し色味を整え、ジッパーやストラップもリフレッシュ。
元の色には完全には戻りませんが、ある程度濃さを取り戻し、柔軟性も復活しました。

岡本:退色のケアは、リフレッシュの一環です。継続的にお手入れすることで、革の色と柔軟性を保つことができます。
状態に応じて修理や調整の提案も可能ですので、困ったときはお気軽にご相談くださいね。

ケース④ お財布に付いたシミは消せますか?

トライオンの愛用品 グローブミニトートとキーチェーン

最後にご紹介するのは、ORIGINシリーズのマルチコンパクト財布(Tan)をご愛用いただいている、野球観戦がお好きなお客様。

グローブミニトートグローブキーチェーンと一緒に使っていただいているそうですが、今回、ペットボトルの水分などが原因で、財布に大きなシミができてしまったとのことでした。

トライオン ORIGINシリーズのお財布にシミ

岡本:変にこすったりすると革を傷めてしまうので、表面だけ汚れを浮かせるようにケアしました。今回は特別な洗浄ではなく、表面を整えて保湿する方法です。

トライオン ORIGINシリーズのお財布のシミを除去

具体的には、グラブレザー用のクリームで軽く保湿しながら、シミ部分を浮かせて拭き取る手順を実施。水分がまだ革に少し残っている状態でクリームを入れることで、蒸発とともに革の表面が整い、シミも目立たなくなります。

お客様も「もうこのシミと一生付き合うしかないと思っていました…!」と大変喜ばれていました。
日常でできる簡単なケアで、革の風合いを保ちながらシミを目立たなくすることが可能ですよ。

レザーケアイベントを通して感じたこと

トライオンのレザーケアイベント

岡本:今回のレザーケアイベントを通して、改めてお客様にトライオンの革の魅力やクラフトマンシップを伝えられる価値を実感しました。

店頭で直接ケアを体験していただくことで、日々のお手入れの大切さや革の扱い方を理解してもらえる。悩みを解消し、安心して使っていただけることに喜びを感じます

トライオンのレザーケアイベント

トライオンのグラブレザーは扱いやすい革ですが、日々のブラッシングだけでも大きく違いが出ます

手入れを通してお客様自身がバッグや財布の状態を整えることで、「自分の手で磨いて良くなった!」という喜びと、商品への誇りも生まれます。

お手入れは修理ではありません。お客様自身で行うことで、長く愛用できることを実感してもらいたいんです。
私がお手本を見せることで、変化を体感してもらえるきっかけになれば嬉しいですね。

お客様からいただいたお声をご紹介

お手入れしていただいたこともありがたかったですが、TRION製品についてお話させて頂けたことがとても楽しかったです。その場でもお伝えしましたが、半年に一度くらいのペースでレザーケアお手入れイベントがあるととても嬉しく思います。(40代/男性)

自分でもお手入れしたくなった(50代/男性)

普段なんとなくお手入れしていましたが、しっかりした手順でお手入れすると、新品よりきれいになるんだと感動しました!お財布は水シミが出来ていたのですが、ピカピカツヤツヤにしていただき、ありがとうございました!(30代/女性)

3つもバックをお手入れしていただきました。クリーニングまで。ありがとうございました。(50代/男性)

お手入れ方法が理解できた(50代/男性)

今後もトライオンでは、定期的にレザーケアイベントを開催し、商品を長く楽しんでいただくための提案を続けていきたいと思います。

今回ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

お手入れのご相談は店頭&オンラインでも

✓ 愛用中のアイテムに合うお手入れ方法を知りたい方
✓ グラブレザーの正しいお手入れを知りたい方
✓ 今後の修理や長期的なメンテナンスに不安がある方

といった、レザーケアに関するお悩みやご要望をお持ちの方は、オンラインストアや店頭にて随時ご相談いただけます。

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