TRION NOTEブログ

2018-09-27
読みもの

パネルレザーモデルの製作現場

パネルレザーモデルの製作現場

2025.07.15 更新

ここは、フィリピンにあるトライオンの自社工場。今回は、トライオンの代名詞とも言える「パネルレザーモデル」の製作現場をご案内いたします。

皆様にご愛用いただいているトライオンのバッグは全て、ここで産声を上げます。

トライオンのフィリピン工場

フィリピン工場は、設立から30年の歴史を持つ自社工場です。
現在では、野球グラブやアイスホッケーグラブを世界に輸出する、業界トップクラスのファクトリーのひとつとなりました。

野球グラブもバッグも、完成までのすべての工程を、ひとつひとつ丁寧な手作業で仕上げています。
長年にわたりグラブづくりで培ってきた技術を活かし、今日もフィリピンの地で、日本とフィリピンのスタッフが力を合わせ、真摯にものづくりに向き合っています。

パネルレザーのものづくり

グラブレザーの型抜き

パネルレザーのものづくりは、まず材料づくりから始まります。

グラブの製造時に出た端材を、金型で丁寧に抜き取り、一枚ずつパネル状に加工。その後、選別されたパネルは、芯材となるシートの上に丁寧に並べられていきます。

パネルレザー

その上からミシンでステッチをかけることで、再び一枚の革として生まれ変わるのです。

パネルレザー

「余った革をなんとか活かせないか」──
そんな発想から生まれた、TRION独自の素材「パネルレザー」は、こうした丹念な手仕事を経て、再び命を吹き込まれ、かたちになっていきます。

トライオンの製造現場

こちらは仕上がった順に、ボディに取り付けられる持ち手。ここでも、一縫いずつの丹念な手仕事が続きます。

持ち手や縁巻き、ストラップの根革など、ボディ以外のパーツは一枚革から作ります。
しなやかで丈夫なグラブレザーという素材から生み出されるパーツは、どれもしなやかで美しく、ものづくりの丁寧さが見て取れます。

トライオンの製造現場

次に、出来上がったボディパーツに、持ち手やショルダーストラップなどのパーツを縫い合わせ、成形していきます。

トライオンのフィリピン工場

かたちを整えるこの工程も、スタッフの手と目と感覚が頼りです。
機械ではなく、手仕事だからこそ成すことの出来るかたちと技がそこにあります。

トライオンのフィリピン工場

国を越え、どんな人が、どんなふうに使ってくれるのだろう──
そんな想いをめぐらせながら、最後にクリーニングと検品を経て、バッグたちはフィリピンから日本へと送り出されます。
そして、こうして届いたバッグが、日本の店頭に並ぶのです。

TRION FLAGSHIP SHOP

すべての工程を丁寧に踏み、想いを込めて人の手でつくられたバッグは、ひとつひとつが唯一無二の存在。

また、パネルごとに濃淡や色味の個性があるため、まったく同じ表情のものは一枚としてありません。
そこには、パネルレザーというTRION独自の素材ならではの、ユニークさと味わいが宿っています。

レザートートバッグ

人の手によって生まれたバッグは、使う人の手に育てられながら、さらに味わいを深めていきます。
そしていつか、道具としての役割を超えた、特別な存在になっていく──
そんな未来を想像しながら、私たちは今日も、ものづくりに向き合っています。

これからも、使うほどに愛着が湧く革鞄をお届けできるよう、トライオンらしいものづくりを追求していきます。

TRIONの生産現場から

TRIONのものづくりを支える、フィリピンの自社工場から──
バッグやグラブがどのようにつくられているのか、その現場の様子を動画でお届け。

トライオンの製品は、日本で企画を行い、フィリピンの自社工場で生産しています。
現地ではバッグのほか、グラブの生産も行われており、長年培った技術が活かされています。

グラブづくりの技術をベースにしたバッグづくりの工程や、活気あるものづくりの現場の様子を是非ご覧ください。

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